世間では(少なくとも大企業やIT業界では)すっかりテレワークが定着しましたね. あのNTTですら, コロナ後もテレワーク主体の働き方を継続して, 転勤や単身赴任をなくすというのだから時代は変わったものです.

さて大学教員はどうかというと, 大学に来る人はそれこそ毎日来るのに対して, 来ない人は滅多に出てこないという具合で, 二極化しています. 大学教員の裁量の範囲はかなり広く, テレワークについても基本は教員の自己判断です. 会社であれば, 会社から指示が出て社員はそれに従うという秩序があるわけですが, 大学は違います.
大学は自由
企業から大学に来て, このことを理解するまでにかなりの時間を要したのですが, 基本的に教員は, 誰かから指示を受けるということがありません. 会社勤めが長かった私は学部長の汪先生を自分の上司と思っていますが, 会社でいう上司とはニュアンスがだいぶ違います. 学部長は学部の教員に指示をしません. あくまでお願い, 依頼であり, 引き受けるかどうかは依頼された教員次第です. 学部長が独断で大きな意思決定をするということもなく, あらゆる事柄は学部の全教員で構成される行政・立法機関たる教授会で審議されて決まります. 会社と違って極めて民主的です. そういえば人工知能学会の理事会も大学の教授会と同じシステムです.
大学という組織は, 良くも悪くも自由です. 良い面はたくさんあって言うまでもないので, あえて悪い面を挙げると, 指揮系統がないので統率された動きが取れません. よって何かを変えようとしてもなかなか変わりません. それと, 指示されないと何もしない怠け者を採用すると給料泥棒と化すので, 教員を採用する際はその人物をよくよく見定める必要があります(特に任期なしのポジションの場合).
昨晩の地震
ちなみに私は二極化した教員のどちらに属するかというと, 毎日大学に出てくる出勤派です. 理由はいくつかあるのですが,
- 家にこもっているのが性に合わない
- キャンパスがある金沢八景の土地柄が気に入っている
- 自宅の仕事場はニトリ製の小さなデスクがあるのみで, あまり広くない
- 一方, 大学の研究室は広くて快適で仕事に集中できる
- 学部長がこの部屋を確保するために大学とかなり交渉してくださったそうなので, 使わないと申し訳ない(笑)
そんな出勤派の私ですが, 昨晩の地震には参りました. 以下のような有様:
22:41 地震発生. 帰宅途中で, 乗換えのためJR武蔵小杉駅を歩いていた.職場を出たのが21:55頃なので, 6時間20分の思いもかけぬ長旅. つくづく, タクシーで帰ればよかった. かれこれ20年はJR南武線に乗っている私ですが, 何かが起こると簡単に止まるこの路線の脆弱性を軽く見ていたのが敗因. また, 私の周囲の乗客が動揺も見せず静かに待っているのを見て, まあ大丈夫だろうという変な安心感をもったのがもう一つの敗因. これ, まさしく心理学でいう同調性バイアス!
テレワークはこういうことがないのでいいですね. と言いつつ, 私は今のところ宗旨変えする気はありません😝
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